シャーマニズムと韓国文化

韓国ではシャーマニズムが遠い昔から民間信仰として深く根付いています。これは一つの共同体が集団で天に祭祀を捧げる祭天儀式と密接な関連があります。

特に古代の祭天儀式は豊年を祈願する農耕儀礼を兼ねていました。その後、新羅と高麗時代を経て、このような祭天儀式が山天祭、祈雨祭などに分化して伝承され、徹底的に儒教を崇信していた朝鮮時代もこのような共同祭儀だけはそのまま許容されました。

韓国のシャーマニズムはムーダン(巫堂)を仲介にして人間の問題を解決しようとするところにその特性があります。このような特性はいまでも全国随所に残っているさまざまなシャーマニズムの儀式であるクッ(巫祭)に如実に表れています。

クッ(巫祭)はムーダンが神に祭物を捧げて歌と踊りで吉凶禍福など、人間の運命を変えて欲しいと祈る一種の祭祀儀式です。中部地方の場合、ムーダンは儀式の各場面に合った巫服をまとい、ジェビ(楽工)の伴奏に合せて独特の踊りを踊り、辞説を吟じます。

また、クッの形態は各地域ごとに若干の差があり、また種類と目的によって巫楽の拍子がいろいろと組立てられます。またクッはムーダンの性格と技能によってそれぞれ形式上の違いを見せます。たとえば中部地方のネリムグッ、京畿道の都堂グッ、湖南地方のシッキムグッ、嶺東地方の別神グッなどはその代表的ものだと言えます。

(Korean Cultural Insights)